Famiglia Italiana
In Giappone
〜ダンナ家族と日本旅行〜
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8    11月7日 京都観光3日目
宝泉院で抹茶とお茶菓子を頂く・・・演技もすっかり板についた
朝、昨日とはうって変わってスカッ晴れ!荷物をまとめて朝食(もちろん洋食)を済ませ、チェックアウト後、部屋から見た旅館の庭を見せてもらう。灯篭に盆栽、池に錦鯉、と典型的な日本の庭だ。すでに日本庭園オタク化しているダンナ家族はかなり嬉しそうに写真を撮る。錦鯉に興味津々のダンナ・・・“マイホーム買ったら、池掘って鯉飼おう!”って、アンタいくらするか知ってんの?しかも池掘るって・・・。ダンナのたわ言は放っておき、昨日来た道を戻ってバスステーション内にあるコインロッカーに荷物を預け、逆側の三千院に向かう。
 
いくら京都とはいえ、ここまで来ると外人さんの観光客はほぼ皆無で、ちょっと鼻高々の私。とはいえ、日本人観光客も多いし、宿に行く道にはなかったお土産屋さんがいっぱいある。そこでマンマ、“そうそう、米の紙買わないといけないんだった!”・・・何すか、米の紙って?どうやら、紙コレクションをしているマンマ同僚からの依頼らしいが、米=日本という発想から依頼がきたみたいだけど、私はよく分からんぞ・・・。とりあえず、和紙はすき方や色にも種類がいっぱいあって、“これよね、きっと米!”・・・いや、それは確認しないと・・・って言ってる間に、即行お買い上げ。“きっと米よ、それに万が一違っても証明できないし”って、その確信はどこから来るのか?・・・いや、実はきっとめんどくさかったに違いない。ともあれ、マンマが良いなら、それで良い(マンマに勝てるものなし)!三千院に着くと、あった!いつも来る度にそそる、炭鉢で焼いているみたらし団子!ここはぐっとこらえてまずは中へ。ここは京都でもかなり北部なので、少し紅葉が。しかし、それがなくとも見事な日本庭園。縁側にしばし座って庭鑑賞。メインの建物を出て階段を上がると、鳥居があり、そこを抜けると神社風の赤い建物が(っつーか、多分神社)。そこに並ぶ杉も見事、と私が上を見上げていると、“あ!きのこ!!”・・・マンマは逆に下を見ていて、根元に生えてたきのこを発見!やはり山育ちの本能なのか?“よし、ノンナ(おばあちゃん)にも見せてやろう”とダンナ、パチリと写真まで撮っていた。
 
三千院を出ると12時前だったが、彼らはまだお腹がすいていないと言うので、私とダンナだけみたらし団子を食べて、その脇の宝泉院へ。ここはかつてJR東海の“京都へ行こう”キャンペーンCMでも使われた、私の超お気に入りの場所。入場料500円には、お抹茶とお茶菓子が付いてくるのも嬉しい。一般家屋のような小さい門をくぐると、小さいながら手入れされた坪庭にマンマ改めて感動。またまた一般家屋レベルの玄関に所狭しと靴を脱いで上がり、中に入ると、2方に解放された縁側の左側には樹齢500年の松、正面の竹・紅葉・山の風景は脇の柱・床・天井が額縁の役割を果たして1枚の絵のように美しい。赤いじゅうたんの敷かれた縁側前に腰を下ろすと、お抹茶とお茶菓子が運ばれてきた。初の本格的抹茶とあんこが果たして大丈夫か心配だったが、抹茶の苦さがあんこの甘さを消す役割をしてるのね、なんて言いながら問題なく完食。写真のポーズもキマッってるし、気分はもうすっかり日本人?
 
それから三千院前のソバ屋で昼食をとり、バス停に戻って荷物をとり、四条へ帰るバスに乗る。疲れもたまってきてるようで、初めて!マンマもこくり、こくりと寝にかかっている。これで私も心置きなく寝る・・・で、起きたらもう出町柳も過ぎて、思いっきり市内に入っていた・・・終点とはいえ、ちょっと焦った。元のホテルで預けた荷物を受け取って荷物整理をし、京都に残るか大阪に向かうが相談した結果、大阪に戻る事に。そのまま阪急電車で大阪の元のホテルに戻って少し休む。32階の部屋から見えるビルを見ながら・・・“クミホ、このビル群の絵葉書が買いたい”とマンマ。・・・大阪・梅田の写真の葉書なんて、約30年近所にいてても見た事ない(汗)。JR大阪駅下にいくつかお土産らしきものを売っている売店があったので、皆でそこに行ってみる。が、お菓子系ばかりで葉書はなし。おばちゃんに聞いてみると、紀伊国屋ならあるんちゃう?という言葉を頼りに紀伊国屋に行ってみる・・・と!あった!素晴しいキオスクのおばちゃん!マンマもルチアも、ダンナまで大満足して大阪ビル群の葉書をお買い上げ!ほ・・・何とか難題解決。それから時間もあるし、お腹もまだすいてないというので、近くのドデカイ、ヨドバシカメラで日本のテクノロジー(大げさか?)を見るとする。中に入ると・・・3人とも口あんぐり。1階では超最先端の携帯電話のコーナーで足が止まる。マンマ“え!0円ってどういう意味!?タダ!?”、ルチア“イタリアでも使えるよね?だったら、自分の分1個とお土産で2個く買う!”しかし、固定電話と同じで契約して基本料のかかる日本と違って、イタリアはプリペイド方式。だから携帯本体が安い、と説明して、かなり惜しみながらも何とか理解してくれた。ほ・・としたところ、ダンナ“でも、このVodafonってイタリアでも使えるんちゃう?”このVodafon、日本ではJフォンが、イタリアではオムニテルが社名変更になったように、全世界グループ化しているみたいだが、もうええやん・・・と私は言いたかった。しかも、アンタ携帯全然使えへんし、超ウトイくせに何ゆーてんのさ・・・が、どうしても確かめたいと言うので店員に聞くと、Vodafonの代理店で聞いてくれと言われる。そんなんどこか知らんし、もうええよね?と諭そうとすると、“さっき絵葉書買った近くで見た!”えぇぇ・・・また戻るの?面倒くさいっちゅうに!!珍しくひかないダンナ、仕方ない、戻ってやるか・・・しかも、ホントにダンナ言う通りのところにあったし。結局、社名は同じでも契約が日本になるので、使えるけど日本を経由して通話になるので超高くなるので、もちろんアウト。さっき言うたやん、私・・・しかし、確認ができてダンナも満足してるので、ええか。時間も7時を過ぎてきたので、元来た道を戻りながら夕食のリクエストを聞くと、軽くピザでも食べたいと言う。確かに5日間日本食ばかりで、私もネタがつきてきた。なら、ヘップファイブに行こう、とアーケードの人ごみをかき分けて行く・・・が!“クミホ〜、何でこの人私にはくれないのっ!!”とマンマが後ろから叫ぶ。おいおい・・・日本に来てから、交差点などで配ってるティッシュはタダと言う事を知り、ある毎に立ち止まってでももらっていたマンマ。が、配っていたお姉ちゃんは後ろで待っていたマンマに気付いてなかったらしい、が、このバリバリフィレンツェ弁のイタリアン・オカンに叫ばれたもんだから、“も、もーしわけございませんっ!!”と3つくらい渡していた。かわいそうなお姉ちゃん・・・マンマはホクホクと“3つももらっちゃった♪”と屈託ないのだが。
 
ヘップファイブに着くと、正面にそびえる赤い鯨にびっくり。で、案内役のお兄ちゃんに写真も撮ってもらう。ここには大型のGAPも入っていて、シーズン外にもセールをしているので見に行くと・・・ダンナと私、なんと200円のシャツを見つけて購入!そこから最上階のレストラン街で、カフェのillyも入っているレストランに入る・・・が!そこで目にしたものは!インテルとミランのユニフォームを着たウェイトレスのねーちゃん!“おいおい〜!!”と熱血ヴィオラ家族はちょっと不満。それを知らずに“いらっしゃいませぇ〜”とお姉ちゃんがオーダーを取りにやって来た。メニューは結構豊富で実際まぁまぁイケたので、さっきの不満も収まり、さてカフェを、とオーダーしようとするも、メニューにマッキアートがない。マッキアートとはエスプレッソに少しミルクを入れたもので、純エスプレッソが苦手な私はいつもコレ。しかしillyのマークも入ってるし、メニューもイタリア語が多いし、オーダーを厨房に通す時も、“○×スパゲッティ、ウ〜ノ♪”とか言ってるし、それくらい知ってるかな?まずは”エスプレッソ4つと・・”と言いかけると、お姉ちゃん“エスプレッソってすごく濃い〜イタリアのコーヒーでぇ、ちょっとしか量ないんですけど、いいですかぁ?”・・・多分、知らない人がオーダーして思ってたのと違うと言われる事が多くて説明してるんだろうけど、思わず、“あ、イタリア人なんで”と言ってしまった。悪気はなかったけど、嫌味やったかな?で、マッキアートを聞いてみると、“???スミマセン、奥に聞いてきます”・・・バッボ“illyのマークつけてるくせにマッキアートも知らないの?”・・・という予想が的中し、そのお姉ちゃんの答えとは!“そうしましたら、エスプレッソと牛乳を別オーダーして頂けますか?”・・・なにぃぃ?“2滴くらいちょちょって入れてくれるだけでいいんですけど”って言ってみたが、“スミマセン、メニューにないんで”おいおい、融通利かせろよ〜(怒)・・・仕方ないので、何も飲まない。その為にコップ1杯の牛乳なんてアホらしすぎる!
 
こうして大阪最後の夜も終わった。ホテルに送り届けて、私達も3日ぶりの実家。帰ると、お父さんは嬉しそうにダンナと晩酌がしたいらしく、珍しく起きていた。疲れながらも義父の誘いは断れないのか、焼酎の味を覚えたのか、ダンナも嬉しそうに飲んでいる。その間に私はさっさとシャワーを浴び、そしてダンナシャワーが終わるのを待って・・・当然のごとく爆眠!
 

9    11月6日 京都観光2日目
京都というより日本観光のシンボル?紅葉も美しい金閣寺
今日は金閣寺・竜安寺というガイジンさんにも有名なこの2つの寺を回る。個人的には銀閣寺の方が好みだが、夕方四条に戻り大原に行く事を考えると、やっぱこの2つだけになりそうだ。昨年ダンナと行ったルートのバスに乗る。やはり、さすが京都、外人さんも結構いるし、京都バスマップは英語版もちゃんとあって皆さんそれを握り締めていた。バスに揺られる事約30分、外人さん全員が金閣寺前で降りた。まさに金閣寺前、バス停向かいの並木道を行くと、入り口前にデカイ鐘がある。“これ、鳴らせるの?”、運良く(?)ロープが張ってあって入れなかったので、鳴らさせずにすんだ・・・ホッ。チケットを買って、入場。すぐにピカーッ!と眩しいほどの金の建物。さすがにこれはビックリこいたらしく、“アレ、本物の金?”、“これ、ホントに寺なの?”、“誰かあの中住んでたの?”と質問攻め。え〜っと、確か寺ではなくて足利家っていう当時政治をしてた一家が・・・と昔習った日本史を必死に思い出してるが・・・“ルチア、写真、写真!”と写真の位置取りに必死で、やっぱ聞いてない(泣)。金ピカすぎる感もあるが、前の池に映った金閣寺とその前のキレイに紅葉したもみじは絶好の写真ポイントで外人さんやら、修学旅行の団体で局部的に異常に混んでいた。そこから池沿いをまわると、真緑のコケの上に落ちた赤いもみじとが絶好のコントラストで美しい。昨日から思っていたが、皆寺そのものよりも日本庭園の方に感動している。日本人の私が見ても美しいと思うのだから、彼らからすると尚更なんやな、きっと。庭の階段を上がって、金閣寺と池を上から眺めるポイントに行くと、修学旅行のガキんちょが“一緒に写真撮って下さい!”と言ってきた。“もちろん!”とダンナ両親大喜び!で、金閣寺見学は終了した。
 
それからバスで程近い竜安寺へ。同じく金閣寺から竜安寺へ向かう外人さんはいっぱいで、まさに京都観光のゴールデンルートと言ったところか。竜安寺の庭も、最近の禅ブーム(何でもかんでもZENといった感もあるが)でイタリアでも超有名だ。ゆるやかな石段を上っていくと寺の入り口があり、大きな池沿いを歩いてゆき、メインの禅庭がある建物の中へ。シィィ〜ン・・・禅庭の前の階段は結構な人がいたが、皆沈黙の中、完璧に整備された砂利の上にたたずむ14個の石に見入っている。観光名所なので助かった事に英語のパンフレットがあり、すでに疲れ気味の私の代わりにルチアが英語をイタリア語に翻訳して説明する。フンフン、と皆でじーっと石を眺める。それから建物の裏を回って出口へ向かうが、その裏の庭も何気に素晴しく、マンマはこっちの方がやっぱ好きみたいだった。
 
さて、これからどうする?昼ごはんの時間も考えると、やはり銀閣寺に行くにはかなりキツイし、この2日の寺巡りで寺はもう飽きている様子だし・・・。結局すぐに四条まで戻って昼食をとり、大原行きのバスまで買物タイムをとる事にする。四条行きのバスに乗ったとたん・・・雨が。まぁ、四条周辺の商店街は屋根があるから助かった。お昼は、ダンナたっての希望で、昨年も行ったカレー専門店へ。カレーもすでにこっちで経験済だったので、問題なし。去年辛い度20度を選んで半泣きになっていたダンナは、さすがに今回は5度で。確かにボリュームたっぷりの1皿で平均700円(5ユーロ)というのはかなり安く、日本は物価が高いイメージがあった彼らも考えが変わってきたようだ。その考えを決定的に変えたのが、100円均一ショップ。こっちでも85セント(約120円)ショップというのが最近増えてきたが、日本の100円ショップの品揃えと質の良さは衝撃的!ここではダンナが昨年に買ったパンツを探したが今回はなく、私が飴系のお菓子を買うのみ。マンマは台所用品でいろいろ見つけたみたいだが、他の場所でもあるし、トータルのお土産の量が検討つかずに断念。ああ、空のスーツケースがあれば!と惜しみながら店を後に。続いて3コインズ。ここでもマンマ、食器やスリッパなどの家庭用品に目が光る。私も安くて可愛い和食器全部買いたい勢いだったが、急須のみで我慢。マンマがこれは!とお買い上げしたのがカッパ!そうそう、イタリアって普通の生活雑貨が結構高いからね〜。続いてはルチアの欲求を満たそうとOPAで洋服とアクセサリー屋へ。ここでルチアもピアスと髪飾りを買い、皆満足してホテルへ戻って荷物をまとめ、大原行きのバスに乗り込んだ。
 
四条から大原までは小1時間。ここも終点なので、安心していいよ、と諭して皆休息に入るはずが・・・“おぅ、クミホ、いい美容院知ってる?”とマンマ。“来る前に美容院行ったのに、この雨でぐちゃぐちゃ!こんな頭では恥ずかしくてクミホの親戚に会えない!!”・・・そう、マンマは2週間に1度美容院に行くほど髪には気を使っている。そして明日の晩は親戚一同お食事会がある。ダンナが“日本まで来て美容院かい!?”と叫んだが、“アンタ、服なんかよりもね、靴と髪で人が分かるって言うのよ!こんな頭でどんなツラ下げてクミホの親戚に会えるのよ!”・・・って大げさな・・・“でも、うちの親戚に気を使わなくていいよ”ってフォローしたつもりが・・・“いやいや、私が納得いかないのよ!”・・・明日は神戸観光後ホテルに一旦戻り、うちの実家の近所でお食事会と結構予定が詰まっているが、これは引き下がる様子なし。それではうちの母が行ってる近所でよかったら行けるかな?と提案してみると、“おぉ〜、そうよ、そうこなくっちゃあ!”ダンナはあきれかえっていたが、マンマがこれで納得するなら、それで良し・・・。
 
大原へ近づいてくると、ビルや商店は消え、緑の山の中の1本道をひたすら行く。ビルばっかりの都会のイメージが強い日本の田舎に連れてきたくて大原を選んだのだが、これはどうやら大正解のようで、皆ワクワクしている。私達のワクワクが伝わったのか、バスを降りる頃には雨もやんできた。ここから宿泊先の大原山荘までは徒歩約15分。三千院などの観光ポイントとは逆方向なので、まさに普通の田舎風景が広がり、田んぼや畑、木造の日本家屋も多く、ダンナも興奮して写真を撮りまくっていた。そして極めつけの大興奮とは・・・民宿前に停まっていたフィアット・PANDA!“いい旅館だ!”と舅がやたら喜んでいるのが、タダでさえ日本にフィアット車は少ないのに、何でまたPANDAかなぁ?それはさておき、のれんをくぐって中に入ると、広い玄関に下駄。今まで都会のホテルに居たので、皆キョロキョロしている。受付も無事済ませ、2階の客室へ。もちろん畳、そして座卓にはお決まりのお茶セット。“おおお〜!”という驚きに、ここを選んだ私も鼻高々。早速お茶を入れて、お茶菓子を食べて休憩する。旅館を選択するにあたって、実はいくつか問題があった。布団はともかく、公衆浴場がないイタリア、見知らぬ人と裸というのがOKか?という疑問と、朝食に洋食が選べるか?という2点。兄嫁の志津ちゃんに頼んでここを見つけてもらったが、さすがに旅館で個室風呂というのは予算的に無理だった。ま、嫌なら1日くらいシャワーなしでも大丈夫だろう。夕食の時間になったので、下の食事部屋へ。ここでは味噌鍋と地鶏すき焼きが選べたが、味噌がOKかどうか不明だったので、無難にすき焼きにしといた。が、この地鶏めちゃウマ!!お腹があまりすいていないと言っていたのに、あまりのウマさに見事な食べっぷり。あああ〜幸せ♪部屋に戻り、私とダンナは露天風呂へ行くが、やはり彼らは恥ずかしいのか今晩はお風呂なしで部屋で休んでると言う。すっかり日本人化してるダンナは、初の露天風呂の味を覚えてしまった。お風呂後は、もちろん浴衣!“あ、KIMONO?”と皆興味津々なので皆にも着てもらう。ああ、昨日の感動再び?バッボも身内なので今日は嬉々としてチャレンジ、記念に皆で写真(トップ写真)も撮ったし、マンマ・バッボ演技付の写真まで!それから皆で布団をしく。え、床にそのまんまで固くないの?ってちょっと驚いていたが、寝てみると結構快適だったのか、やはり疲れていたのか、今晩も即行爆眠でした。
 

10    11月5日 京都観光1日目
祇園にも行って、女優気分で記念撮影
昨日と同じところで朝食を済ませ、今日は阪急電車で京都に行く。関西私鉄・市バスほぼ全てで使える“スルッと関西”という共通パスが便利なので、使える機関のマップをもらって5枚購入。今度は、改札から出る時もとる必要がある旨を説明し、特急電車へ乗り込む。いつも思う事だが、エンジの車体に中は木目調ベージュ、ビロード風緑のシートと、何となく阪急電車は上品な感じ。4人づつの席なので、ここからは約40分後の終点だから、と言ってダンナと私は通路を挟んだ席に座る。あー、これで少しは休めるな、と思ったら・・・10分後、バッボ“クミホ、まだ降りないの?”・・・さっき40分って言ったんやけどな〜・・・“終点だから安心していいよ。まだ30分はかかるし”。やれやれ・・・と思った更に5分後、マンマ“クミホ、皆降りてるけど?”・・・“さっきも言ったけど(←ささやかな嫌味)、終点までだから”。やれやれ、とダンナと顔を見合わせて苦笑い。ルチアは黙ってウォークマンでCDを聞いていたが、特にマンマは窓の外、駅、そこから乗ってくる人を逐一観察し、そして逐一“おぅ、アレは何?”って彼女なりに小声(でも大声)で聞いてくるが、タダでさえ関西はガイジンが少ない上に英語以外の言葉が聞こえてくると、皆がちらりとこっちを見る。“おぅ、クミホ、もう30分経ったんじゃないの?”・・・“終点だから安心していいよ”、“でも事前に降りる準備しないと!”・・・“終点だからしばらく止まるから”、“あ!ここじゃないの!皆降りてるよ!”・・・まだやっちゅうにぃぃ〜!・・・ともあれ、何とか終点の四条河原町までたどり着き、“ハイ、降りますよ〜”、これからが観光本番なのに、休めるはずの移動車内でかなり疲れてしまった。
 
まずは八坂神社へ。真っ赤な鳥居や神殿にほぉぉ〜と感心。一方マンマは一角に結び付けられたおみくじに興味津々。おみくじを説明すると、ルチアがやってみたいと言うので引きに行く。結果は小吉、まぁまぁかな?そして、さっき見た一角に結び付けて一同満足して円山公園へ。今回の旅行のメインは紅葉なのだが、マンマの有休の都合でやや時期が早くなってしまったので、まだまだ緑。しかし元々山育ちで自然が大好きなマンマ、日本的公園を満喫していた。そして清水寺へ向かって2年坂・3年坂を上ってゆく。ここは昔ながらの家屋や石畳が残り、多少観光化してるにせよ情緒が残る私もお気に入りの場所。時折格子の間から見える、お茶屋さんや旅館の庭も美しい。お土産屋もいっぱいなので、マンマ・ルチアは時折足を止めて、着物柄の小物に興味を持っている。“クミホ、こんなの、まだ他にもあるかな?”、お土産屋さんはいっぱいあるし似たのならあると思うよ、と答えたが、ルチアがかなり気に入った柄が見つかったので結局ここで自分用のバッグ、友達用の化粧ポーチをお買い上げ。だんごやお茶の試食なども堪能しながら上の方へ上がってくると、去年ダンナとお揃いで買ったが、ダンナが新婚旅行先のモーリシャス島の海で無くした数珠ブレスの店があったので見てみると、全く同じのがあったので買う。清水寺に入り、まずは京都市が一望できるテラスへ。バッボ“う〜ん、ここも全部チェントロ・・・”と昨日の大阪城から市内を展望した時と同じコメント。ここに来ると、さすがに外人さんもいっぱい。昔の私?みたいに、外国人の彼を連れてきた風のカップルもいる。そして有名な“清水の舞台”で、しっかり諺なんかの説明もして、記念撮影。そして向かいの本殿へ。そして、もはや1億回くらい繰り返されている“クミホ、何これ?”が、中の装飾品や看板など全てに及ぶ。こういう時、“一応仏教徒”でありながらイマイチ説明できない自分が情けなくもあるが、実は質問しておきながら彼らはあんまり聞いてないので(イタリア人特有!)、ま、いいか。紅葉が並ぶ階段を下りてゆくと、またまた清水寺名物の3本の水が。私の記憶が正しければ、3本それぞれ意味があり、ご利益があるというもので、健康と、勉学と、あと1個は何やったっけ・・・“Allora,si va(そんなら行こう)!”と、とっとと行ってしまった・・・人が必死に説明してる途中やのに(涙)。まぁ、悪気はないから仕方ない(あきらめモード)。私とダンナはカメラマン役で、飲み終わったら今度はその脇の店に目が。“あ、Porta Fortuna!”とマンマ。Porta Fortunaとは幸運を呼ぶものの総称だが、お守りの事。昨年ダンナが自分用に買って帰ったのを、彼らも欲しいと私に頼んだので、3つ買って帰ったらマンマ職場(エッセルンガという大型スーパー)で一世風靡し、今回のお土産リストの筆頭になっている。私は当初、カトリック教徒の彼らには興味がないと思っていたが、実はイタリア人もあまり気にしてないらしく、ご利益があれば何でもいいみたいだ。でも、ちゃんと意味を、と“お守り”=悪いものから神様が守ってくれると説明したにも関わらず、いつの間にかPorta Fortunaに落ち着いてしまった。何回か説明し直したが、やっぱり全然聞いてないので、もうどーでもいい。ここで、マンマ同僚に3つと、最近車を運転し始めたルチア用に交通安全を1つ購入。ここで思ったより時間をとられた。今日は2時半から着物体験があるので、急いでバス停まで行き、着物体験スタジオ・華陽さんの近くまでバスに乗る。
 
この着物体験は、うちの両親からの“お土産”だ。元々日本行きが決まった時、うちに着物があると言うとルチアが着てみたそうだったので、うちの母は着付けできるし家で着て写真撮ればいいか、と思っていたが、うちの母がどうせなら京都にそういうサービスがあるらしいし、こっちもお土産と言う事でプレゼントしたい、と言い出した。それから兄嫁の志津ちゃんにこの華陽さんを見つけたもらった。うちの母からはどうせならお母さんも、と言う事だったので言うと、最初は“そんなの、いいよ、いいよ”って言ってたのに、最後に確認をすると“Come no(Noの訳ないやん)!”と一転ノリ気、お父さんも“僕も!”と言う事で、めでたく3人まとめて申し込んだ。そして、今日本番。近くのバス停で降り、そば屋で昼食をとっていると、バッボ“今から僕の分キャンセルできる?”ええ?何を今更・・・お父さん、土壇場で恥ずかしくなったらしい。電話したら問題ないと言うのでキャンセルし、食べ終わって華陽さんへ向かう。男性陣は外で待機し、女3人は着付け場所の2階へ。まずは着物選びで、ルチアは濃いグレーに桜模様+ピンクの帯、マンマは明るいグリーンのストライプ+黒の帯に決定。しかし、実はマンマのはかなり際どい。っていうのも、元々志津ちゃんからサイズに限界があるからマンマの3サイズを教えて欲しいと言われ、恐々測らせてもらったらギリッギリのヒップ110cm・・・あんなにノリノリだったのにアウトだったらどーしよー・・・と冷や汗もんだったが、この着物・帯選びの時も、着付けのおばさんは“着物回るかなぁ・・・”と心配そうだ。それを逐一“クミホ、何言ってんの?”と聞かれ、テキトーに訳す(そんな事言えないので要はウソ)のに苦労したのなんのって。ともあれ着付け開始。まずは、イタリアなら普通だが日本では巨乳の2人の胸を締め付ける。“オホーッ!息が出来ないよぉぉ・・・”と笑うから余計息が出来ない。ルチアの方は着々と出来上がり、着付けのおばさんに“まぁ、可愛い♪”とチヤホヤされてルチアもぽっと赤くなっている。一方マンマの方は、着付けというより“戦い”の様相で、帯が足りないのでどう後ろでまとめるか?と着付けのおばさん同士が頭を悩めていた。“クミホ、彼女達何悩んでるの?”・・・そんなん直訳はできないので“後ろの結び方のデザインもいろいろあるから、どれが似合うか決めてるの”と素晴しくフォロー。するとおばさん達、3人がかりで、フン!と帯を締め付けた!“ウェッ!!”マンマ、窒息か?おかげで何とか着付け終了。苦しいながらも自分達の着物姿に晴れ晴れの2人、そして下から男衆を呼ぶ。“おおお〜!”とバッボも惚れ惚れ。そこで畳の間の屏風の前、また扇子なんかも持って写真撮影。それから車で平安神宮・祇園で屋外撮影もあるので下に下りる。下にいたスタッフの人からも賛美の声続出で、マンマ大満足!が、ここでもまた問題が。マンマの足26cm、合う下駄なし・・・。おまけに足幅も広いので、一番大きいのをとりあえず履かせたが、足後ろ半分が出た状態。ま、大部分は車だからOK!と無理から外に出て、華陽さん玄関前でまず1枚。そして待機していたタクシー2台に乗り込む。乗った瞬間、マンマ、足おっぴろげ。あぁ、着崩れしちゃうよ〜・・・。まずは平安神宮にて。タクシーから降りると、皆から注目を浴びまくり、最後には写真撮っていいですか?なんてアイドル化していた。ルチアは苦しそうながらもおしとやかに歩いていたが、マンマ、ガニ股でガンガン歩く・・・女将といよりヤクザの姉御風に貫禄たっぷりで笑えた。平安神宮では木の下、本殿の前、階段で斜め座り、とさすがイタリア人ポーズも決まってます(やっぱりマンマは姉御風)。続いては祇園へ。ここでは経験豊富なタクシーの運転手さんが撮影ポイント、ポーズを細やかに指示してくれたので、モデルばりのいい写真がいっぱい撮れた。苦しい、を連発しながらも、2人とも超満足で、日本旅行のいい思い出になりました!
 
華陽さんに戻って着替えるともう6時。今日は内容てんこ盛りだったので、ホテルに戻る事に。せっかくだから、京都の台所・錦市場を通って帰る。そこで、やはり主婦!かつスーパー勤務(?)のマンマの目が光る=“クミホ〜何これ?”オンパレード。しかし、私も久々に見る日本独特の食材を見るのも楽しいし、外人さんには店の人もいろいろ味見させてくれて親切だ。特に皆の興味をそそったのは魚屋と練りもの屋で、そこで何故かマンマ、玉ネギのフライを購入し即食べ。元々食物に興味のないルチアはつまらなさそうだったが、マンマとバッボはゴキゲンだった。錦市場が終わると、今度は若者の店が並ぶ商店街で、今度はルチアの番。角にABCマートを発見すると、ダンナの目が光った。イタリアでスニーカーはとっても高いうえにデザインが少ないので、ダンナは日本で買う!と張り切っていたが、どこで見ても気に入ったのはサイズ(28.5cm!)がなかったのだ。すると、私好みのプーマが2980円!プーマでこの値段、イタリアではあり得まへん〜!ルチアも別タイプが気に入り、2人してお買い上げ。ダンナも気に入ったのがサイズもあり、3人まとめて大満足してホテルに到着した。
 
ホテルに到着すると、さすがに疲れがドドーっと襲ってきた。お昼も遅かったので食欲もないと言うし、ずっと和食だったので、ホテル前のモスバーガー(去年ダンナがハマり、イタリア出店を熱望中)へ。そして明日へ備えて、9時頃にはホテルに戻り、10時には皆爆睡状態に突入・・・。
 

11    11月4日 大阪観光
デデン!大阪の顔、大阪城!
長旅の翌日なので、観光1日目の今日は近場の大阪から。朝9時頃ホテルに行くと、レセプションで待ち合わせのはずが20分経っても降りてこない。内線で電話をかけると、まだ寝てた!さすがに疲れてたのねん・・・。昨晩は私達が帰ってから夜景と共に写真撮ったらしい。まずは、駅下の座れるパン屋さんでイタリア式朝食。最近はどこに行ってもカプチーノもカフェラッテがあり、ダンナ家族は大喜び。が、イタリアでは普通カフェラッテはカプチーノに比べ牛乳の量が多く泡立ってないのだが、両方とも泡立っている。唯一の違いはカカオが上にふりかけてある。きっとこっちがカプチーノやな。
 
行く箇所の電車の都合から、まずはミナミへ。JR大阪駅を抜け地下鉄御堂筋線に行く途中、大交差点にて軽く通勤ラッシュに出会う。マンマ、“おおぉ〜すごい人!フィレンツェの町全体がこの交差点にあるみたい!”・・・大げさやけど、日本の通勤ラッシュみたいなん、フィレンツェには存在せーへんからな。“この交差点、人全部を写真に撮りたいけど入らないよね〜!ホホホー!!”・・・マンマ、初日の朝からかなり飛ばしている。地下鉄の切符を買った所で、御堂筋線事故により現在ストップの案内が。駅員さんに確認して、四つ橋線から行こうと別の乗り場へ歩いていくと・・・その間に復旧していた。イタリアではあり得ない情報の正確さ、そして即行復旧というスーパー日本的正確さにダンナ家族脱帽。ならば御堂筋線で、という事で、ますは切符の自動改札の説明。入る時は改札を通ったら切符を受け取り、出る時は改札が切符を回収するからそのまま通り過ぎる、と当たり前の事なんだけど彼らには初の試み。まずは私が見本を見せ、ルチア、マンマ、バッボ、ダンナの順に通る。小走りで改札を抜け切符を受け取ったら皆ガッツポーズ!かわい〜。なんば駅に着くと、いきなし歌舞伎座に、“クミホー、何これ?”昼ごはんは大阪名物ぼてじゅう本店に向かっていたのだが、そこに向かうまでに100万回くらいこの台詞。せっかく日本に来たんだから私がしっかりガイドしなくては!と頑張って知ってる限りの事を話す・・・でも、正直すでにしゃべりすぎて疲れた。疲れたところでぼてじゅう到着。ショーウィンドゥのニセモノメニューに感動している、そして即行“クミホー、何これ?”と皆好き好きに指差しながら質問。マンマがさっき聞いて答えたの、またバッボが繰り替えす。にっちもさっちも行かないので、とりあえず入ろう!と強引に中に入れる。すると・・・“いらっしゃいませー!”と威勢の良い挨拶。“おぅ、クミホ、何て?”マンマ、私に一呼吸する間も与えず質問。こりゃまいったので、私が適当に何種類か決めるね、と言って納得してもらう。待ってる間、予想通り鉄板はどこで点けるのか、ソース、かつおぶし、青海苔、あるもの全てに質問がおよぶ。するとお姉ちゃんが登場し、焼いてもらう事に・・・その手早い調理ぶりに拍手!ダンナ、お姉ちゃんとコテ持って写真撮ってるし。お好み焼き自体はイタリアでも披露した事があるので、問題なくオイシイと食べてくれた。バッボとルチアはフォークで食べてたが、マンマは頑張ってお箸で完食。“すでに慣れてきたわよ〜ホホホ〜”とご機嫌。
 
ぼてじゅうを出ると、そのまま御堂筋を北上しアメリカ村へ。私でさえちょっと理解不能な若者のファッションや店構えにキョロキョロ。さすがにルチアは楽しそう。そこで、お決まりのユニクロへ。いろいろ試着した後、ルチアはカットソー、マンマは部屋着、バッボはシャツをご購入。そこからミナミ名物の戎橋。グリコをはじめとする看板、何よりかに道楽の動くかににビックリしていた。そこから地下鉄・鶴見緑地線にて大阪城最寄の大阪ビジネスパーク駅へ。ここは私の以前の会社の近所で、イタリア領事館もある所だ。地上に出るなり、高層ビルバックに写真。そこから橋を渡って大阪城公園内に入ると、うって変わって緑がいっぱい。ダンナは、都会のオアシス的なここが前からお気に入りだ。ゆるやかな坂を上っていくと、デデン!大阪城。近年改築されたからピッカピッカで、中もちょっとした博物館になっている。最後は上まで上り大阪の町を眺める。バッボ、“うぅ〜ん、どこまで行ってもチェントロやなぁ”確かに。イタリアでは各都市チェントロストーリコと言われる歴史的地区、その周り新地区という構成が多い。そんな都市が点在し、上から眺めると町全体が見えたりするものだが、たかだか大阪城の高さだけでは大阪の町は一望できない。しかも、日本の都会は都市と都市の境界が全くなくなってるもんね。その後、下に下り公園内の花壇や盆栽を見て、今日の観光予定終了!
 
観光は終了だが、今日は実家に寄り、その後に近所で友人が経営するトラットリアに夕食に招待されている。実家ではうちの両親がお菓子やお茶を用意していた。緑茶?紅茶?コーヒー?・・・彼ら生粋イタリア人は、日本で飲む普通のコーヒーは“濁った水”であり、カフェとは呼べる代物ではない。ダンナ家族は紅茶、ダンナと私は緑茶にする。私は観光でしゃべりすぎてクッタクタだったが、ここで通訳しない訳にはいかないので頑張る。
 
1時間ほど休んだ(私はしゃべりっぱなし)後、お父さんの車でトラットリア・マッシへ。この名前、こないだも書いたけどダンナの名前(フルネームじゃないけど)で、着くなり、その看板とイタリアの国旗に一同“おおぉぉ〜!!”やはりイタリア人、イタリア好き!そして、イタリア人顔負けにいつもテンション高い、聖さん・美穂ちゃん夫婦登場。今日は定休日なので、彼らの為に和食を用意してくれた。刺身、こんにゃく、鰹のタタキ、ちらし寿司、煮物・・・そのおかげで、“何これ?”オンパレード。こんな豪華な和食、私にも食べさせてくれ〜!ダンナは鰹のタタキに夢中で最後は独り占め状態で食べまくり、一方マンマは納豆に挑戦・・・ネバネバのお箸に苦戦しながらも、パクッと勢いよくいった!その感想は・・・“確かに変わってるけど、まずいもんでもない”、ほほぅ〜。こうして楽しく時間は過ぎ、夜も10時を回った。私達がホテルまで送って往復する事を考えると、そろそろお暇の時間。聖・美穂夫婦が電車が発車するまで見送ってくれ、私達はホテルまで送った後、トンボ帰り。帰りの電車では、“さすがに疲れた・・・”と、やっと言えた。彼らの前じゃ言えないもんね。でも、3人とも(特にマンマは!)楽しんでるようだし、頑張らなくては!明日は更に怒涛の京都、着物体験が待っている・・・。
 

12    11月3日 USJ/ついにダンナ家族到着
ET帽子でゴキゲンショット(買ってないけど)
今日は私もお初のユニバーサルスタジオ・ジャパンへ行く。3連休の最終日だが、小雨も降ってるし逆に人が少ないかも?と2人ともテンションが上がる。ユニバーサルスタジオ駅からは入場口につながる商店街があり、すぐにあったカメラ屋でフィルムも買って入場口に急ぐ。朝9時というのに、やはりそれなりに混んでいた。チケットを事前購入していたのが幸いし、割とすぐに入れて一安心。場内マップを見ながら歩くが、久々にこういう所に来たので2人ともキョロキョロして落ち着かない。とりあえず必須アトラクションの中で待ち時間が少なかったバックドラフトに入る。ガイドの説明があるので、はしょりながらも訳す。最後はマジで火が襲ってくるかと思ったよ〜。続いてはバック・トゥ・ザ・フューチャー。2人とも好きな映画に入り込んだみたいで超興奮!次は?次は?と場内を小走り状態(落ち着きのない30代)。そしたら、ゴゴゴーっという音と共にジュラシック・パークにたどり着いた模様。混むことを想定して先にお昼を済ませて外に出ると、皆はお昼タイムになってるのか、待ち時間も1時間ほどで何とか入場。しかも、一番前!途中ザバーンと恐竜達が出てくるが、やっぱ最後のアレが気になる。そして・・・急な坂をガタンゴトンと上って行く・・・何か、エライ長いよ!って事は同じ距離の下りが待っている!と思ったら緊張してきた。で・・・ゴオォォォー!!そしてザバァァン!・・・見事びちょ濡れ。ここまで濡れると笑いがこみ上げてきて、2人で意味もなくガハガハ笑う。偶然にもスヌーピーのアトラクションの前に巨大ストーブ発見し、しばらく乾燥・体を温める。なんでこんなとこにストーブが?と思いつつ、巨大滑り台のようなこのアトラクションに入る事にして、階段を上って順番を待って上までたどり着くと・・・これも水モノ。だから下にストーブがあったんか。よくプールにあるウォータースライダーの巨大版で乗物も浮き輪のデカイ版。そこに乗って準備が整うと、後ろから“いってらっしゃ〜い”と押され、ゴォーと緑のチューブの中を滑り降りる。カーブはかなりおもしろく、チューブ中笑い声を響き渡らせてしまった私達。その行く末は・・・またストーブ前。雨も降ってるからもう一緒の感もなくもないが・・・。少し疲れたので、その下にあったゲームセンター・お土産屋に入る。そこでもスヌーピーの耳あてや帽子をかぶっては写真を撮り、相変わらずテンションは変わらず。最後はジョーズに入ってタイムアップ。今日は5時には家に着かなくてはならない、というのも、6時頃とうとうダンナ家族が到着するのでお迎えに行くのだ。帰りがけ、ETの土産物屋で笑えるグッズがいっぱいあって買いたい衝動を抑えるのに必死だった。写真だけ撮らせてもらおうと、こっそりかぶって棚にオートセッティングしたカメラを置いてシャッターを押そうとしてると・・・“お客様、撮りましょうか?”と後ろから超笑顔の店員登場。ビビッたちゅうねん、しかしこの笑顔で買わないお客にもサービス満点。やっぱ日本は違うね。昔は過剰と思っていたけど、無愛想で失礼ななイタリア人店員に慣れてしまうと心地よい。いや〜、しかし満喫した!超楽しかったよ〜!!
 
家について服を着替え、うちの両親と共にバスで伊丹空港へ。今日は定刻通り到着のようだ。着陸のサインが点灯し、ドキドキしながらゲートで待つ。しばらくすると、荷物検査の列を離れ、様子を伺いにきたマンマ発見!マンマも私達に気付いたらいく、めいっぱい手を振っている。いやー、とうとう来てもうたか。ダンナ両親は初めての飛行機のうえ、一番安いフライトを選んだのでパリ・東京で2回乗り換えという大変さ。語学堪能で旅行経験も多いルチアがいてよかった(いなかったら絶対直行便しかなかった)。やっと検査を終えて、感動の再会!うちの両親ともお互いイタリア語と日本語でしゃべってるが何か通じてる?模様。ルチアはこの責任重大な責務を果たしてお疲れ気味。そのままホテルのあるJR大阪駅行きのバスにのる。しかし、丸1日の飛行機の旅は思ったよりは楽だったようで結構元気、で・・・しゃべりまくる。着いていきなりこのテンション、バスの中、イタリア語がガンガン響き渡ってるし。JR大阪駅に着くと、駅直結のホテル・グランヴィア大阪が大阪での宿。高い吹き抜けのレセプション、部屋も32階と、こんな高層ビルはイタリアにはないので4人ともかなり仰天している。そして部屋の窓から見える大阪のイルミネーションに見とれて窓に張り付いている。荷物を少し片付けたら夕食に。意外と大丸のレストラン街は閉まるのが早く、手早く中華料理店でラーメンや丼ぶりを注文。マンマ、お箸に初挑戦だが頑張ってる間に麺がのびてるし・・・。ホテルまで再度送り届けて別れる。明日からきっとすごいエネルギーを使いそうだが、この4時間で通訳に疲れ果てた私、ちょっと明日からが怖い。
 

13    11月2日 姉家族といっしょ♪/ついにあのトラットリアへ・・・
一番下の姪っ子との交流にデレデレのダンナ
今日は1日姉家族と一緒に過ごす。昨年のダンナ(当時彼)初来日の時、3人の姪っ子は突然やってきたガイジンを恐れていた。頑張って日本語で挨拶するダンナがしゃがんで目線を合わせても、本を読んでるフリ(っていうか本で顔隠してた)して、あげくの果てに逃げた。さて、今回はどんなリアクションをとるだろうか。
 
地元の2両編成の電車に揺られて20分。私も姉も通っていた高校の近くで懐かしい。だいたい着く時間を言っていたので、マンション前で姉と姪っ子が遊びながら待っていた。さて、姪っ子達どうでるか・・・?しらじらしい感じではあったが、前ほど露骨ではない。くーちゃんはイタリアという国へ行って、その国の人と結婚したって言う事も、さすがに保育園に通う上の2人は理解できているようだ。家に入ると、去年はダンナが同じ部屋にいるだけで固まってしまってケーキさえも食べないと言っていたのに、今回は自分達の家という事もあってか、おもちゃ箱をひっくり返してギャーギャー遊んでいる。しばらく見ない間に、本当に大きくなったもんだ。上の2人は、もうオトナみたいな事まで言うし。年子の2人から3歳離れた末っ子は、何とかお姉ちゃん達に混ぜてもらおうとして必死。1歳半だから、本当に可愛い盛りだ。そうこうしてるうちに、お昼の時間。待ってました!のダンナ回転寿司初体験!入った瞬間・・・目が異常に輝いてワクワクしちゃって、姪っ子の方が落ち着いてたくらい。しばらくして席につくと、更にキラキラ度アップ!とにかく楽しくて仕方がないようだ。欲しいネタが回ってこなかったら頼める事を知り、一度納豆を試したいと言い出した。しかも、自分でインターホンを押して注文したいと。“納豆1つ下さい!”と超気合入れて注文し、無事に注文できた事にかなり満足していた。そして、運命の納豆初体験は・・・日本食大好きのダンナも、納豆はやはりイマイチだったらしい。超満腹で店から出ると、“アァァ!!”と叫ぶ。何かと思ったら、せっかくカメラ持ってきたのに写真撮ってない・・・姉が戻って撮らせてもらおうと言ったが、恥ずかしいので次回という事になった。その後、となりのスーパー内にあるディスカウントショップと大型ジャスコに行く。ここで、ししおどし付ミニ日本庭園購入。そしてじーっと見ていたのは、MD。イタリアにはない(あるかもしれんが全く普及してない)ので、かなり気になって何回も戻ったが、結局買わず。それから、姉ダンナの実家に結婚祝いのお礼がてら少し寄らせてもらい、本日最後の一大イベント、ユニクロへ。私は東京で結構買ったので、今回はダンナがメイン。質と値段を考えると、やはりユニクロは素晴しい。去年もいっぱい買ったが、今回はダウンジャンパー、ズボン2本、フリーストレーナー、スウェット上下セットを2時間かけて吟味して購入して、大満足してはりました。
 
実家に一緒に帰ると、父がもう待ちきれない様子で鍋の用意をしていた。男3人でビール、焼酎を飲んで盛り上がっている。言葉が通じない父とダンナ(っちゅうか父が早口でしゃべりすぎ)の、楽しいふれ合いタイムだ。私は2年ぶりの鍋に感動して食べまくり。ふぅぅ〜、お腹いっぱい。
 
姉家族が帰った後、一腹して近所のトラットリアに行く。もちろん、食べにではない。実は、姉の高校時代の同級生とそのダンナさんが最近開店したトラットリア、うちのダンナの名前がついてるのです!彼らが昨年新婚旅行でイタリアに来た時、買物についていったりご飯を食べに行ったりしたのだが、ここでダンナ同士が意気投合。帰国後、元々イタリアンワイン好で脱サラを夢見ていたご主人、すぐにトラットリアの開店を思いつき、店の名前をどうるすか悩んだ末に“名前使わせてもらっていい?”と言ってきたのだ。ダンナは嬉しいような、こっぱずかしいような・・・。しかし、実際に自分の名前の入った看板を見ると、写真撮ったりして興奮していた。食べにではないと言いつつ、やはりワインとおつまみが出てきて、食っちゃ飲みしてるともう12時を回っている!奥さんが車で送ってくれると発車したとたん、前からやって来た別の車とは・・・毎晩のように飲みに来る彼らのマブダチ。一緒に写真撮りたい!とちょっとしたアイドル化した状況にとまどいながらも、まんざらでもないダンナ。戻って皆さんで写真を撮る。帰ったら、もう1時・・・明日の晩には台風上陸(ダンナ家族来日)するのに、大丈夫かな〜?
 

14    11月1日 ヴィオラクラブ京都の皆さんと交流会/友人と二次会
ダンナ土産の旗を持って、料亭前でパチリ
今日は京都の嵐山へ行き、ヴィオラクラブ京都の方々との昼食会。ヴィオラクラブとは、フィレンツェのサッカーチーム・フィオレンティーナのファンクラブで、日本では京都(フィレンツェと姉妹都市)に公式ファンクラブがある。どっからこういう話が出てきたかと言うと、私の語学学校時代に仲良くしていた、熱血ヴィオラファン・ユウキが会員で、その話を聞いたダンナが日本でクラブ事務所に行きたい!とかイタリア人特別会員になりたい!とか言い出したのが発端。ユウキを通して会長の山崎さんと知り合い、今回の昼食会に至る、という訳。
 
阪急嵐山駅前で待っていると、いらっしゃいました、会長さん始め5人。通称たにんにょさんは、結構暑いのにシャツの下にヴィオラのユニフォームを着て気合が入っている。昼食会場はこじんまりとしているものの、高そうな料亭。席に着くと、当時は地元ファンクラブ事務所でしか売ってなかった旗をお土産として渡すと、会長からはヴィオラクラブ特製マフラーを頂いた!感極まる中、登場したものは・・・刺身の舟盛り!しかも特大2隻!!ダンナ“フナモ〜リ!!鬼塚が持って逃げてたやつ!!(当時イタリアではGTO放映中でダンナは大ファン)”と、大興奮!しゃ、写真とっていいですか、とダンナが頑張って日本語で言うまでもなく、皆さんも“せっかくだからマフラーもかけて!”とバチバチ撮って下さった(それが目次の写真)。話は当然ながらフィオレンティーナの話へ。ダンナは特にサッカー狂という訳ではないが、やはりいろいろ覚えていて、○○年のワールドカップ準決勝の誰それのゴールはどうとか、○○年の開幕戦の試合はどうとか、通訳はするけど内容はさっぱり分からない私。それをまた知ってて一緒にボルテージ上がってるヴィオラクラブの方々もスゴイ。かなりマニアック・・・。いっぱいおいしーもん食べて、お酒も頂いて、話も盛り上がり、その後は嵐山散策。丘の上の公園か保津川を見下ろすと、ちょうど保津川下りをしていた。次回は美味しいラーメンにトロッコ列車&保津川下りですね!って山崎さん、そんなに接待?してもらっちゃっていいんでしょうか・・・。
 
夕方、ヴィオラクラブの方々と別れ、我々は心斎橋へ。向こうで結婚式を挙げた私達の2次会なるものを近しい友人と行う。あー、久しぶりの大阪・ミナミ!やや遅れて行くと、だいたい皆到着していて、ダンナはその大人数にビックリ。というのも、私が大卒後5年勤めていた会社の同期は異常に結束が固く、地方の営業マンの男の子も数人来てくれて、これだけで合計30人。他、高校からのツレ、大阪イタリア学校時代のクラスメイトで約50人。こんなに集まってくれて、マジで感激っす!後で、大学の競技スキーチームの先輩も仕事帰りに合流してくれた。皆の顔を見ていると、イタリアに来る前までの自分の人生(大げさか?)が走馬灯のように思い出される。本当に懐かしい・・・。2軒目に行っても時間はあっという間に過ぎ、もう12時をまわっている。終電がヤバイ!と思ったら、車で来ていた同期の男の子が家まで送ってくれた。この2人は、入社後よく飲みに行ったり、そのうち1人・おかべっちとは一緒に北海道レンタカー旅行も行ったし、もう1人いっけーとはスキー一緒に行ったなぁ。時間が止まって欲しいほど、昔話に花が咲きまくる。当たり前だが、話についていけないダンナにダイジェスト版で説明したのは車を降りてからだった。後でちょっと反省。ゴメンなさい・・・。
 



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