今日は観光最終日。最後にとっておいた浅草にまずはGO!・・・いや、その前にまずは昨晩も行ったJR上野駅のHard Rock Cafeへ。何でかって言うと、昨日ルチアが気に入ったけど断念したパーカー、マンマがクリスマスプレゼントに買ってあげたい、でも隠しておきたいのでクミホの友達からが欲しがってたという事でクミホが買って、と言ってきたのだ。そこで、だ〜れも聞いてないのに“クミホの友達が欲しいものあるから、昨日の店にまず行くわよ!”と声高らかに宣言!・・・ってしらじらしくないか?店に入るなり、“クミホの友達、ルチアと似た体格なのよね!”と早速ルチアに試着させている。“そ、そうそう!”と合いの手を入れたが、バレてないか!?そして、“Non c'e` mica la taglia su(もっと上のサイズない)?”と思いっきりイタリア語で店員さんに質問!・・・一同シーン・・・“ホッホッホ〜!!”とマンマが爆笑したので、皆も大爆笑。バレずにいたかは定かではないが、一応私の友人用、という事で無事にパーカーも購入して電車に乗り込んだ。
地下鉄から階段を上がると、“あ、京都にもあったやつ!”とダンナ。日本の観光地名物?人力車。お兄さんが勧誘しにきたが、何とか断って(おきながら)雷門の前で家族の写真を撮ってもらう。東京で初めていかにも和風な所に来たので、一同ワクワクしながら仲見世通りへ。予想通り、マンマは楽しくて仕方がないようで、店から店へと1人で次々と入っていく。一本道で間違いようもないし、私達も自分達用の茶筒の柄を安心して選んでいた、ら、店の外から“ホホホ〜!”とマンマの雄叫び笑いが!外に出てみると、学ランとセーラー服を着た中学生に囲まれたマンマ!どうやら、彼らは修学旅行生で、英語の課題で外国人の人にインタビューがあったらしく、声をかけたのがマンマ。“アタシは英語分からないわよ〜ホホホ〜!”マンマ、豆が転がっても可笑しい年頃でもないのに笑いまくり。そこで、英語ができるルチアにバトンタッチ。最後には皆で記念撮影まで。修学旅行のいい記念になったかしらん?別のお土産もの屋で、マンマ“おう、これZia(バッボのお姉さん)にいいよね?”って皆に見せたのは、浮世絵風デザインのぐい飲みセット・・・が!その柄は思いっきりHしてるんですが・・・いくら浮世絵風とはいえ、マンマ、ボケすぎ〜!ダンナがいや、その柄はちょっと・・・と言葉を濁しているのに、“Perche` no(何でアカンの)!?”と全然分かっていない。何とか制止し、別柄の同じセットを買わせる。それからとうとう本殿へ。中からはもわ〜と煙が、で、“クミホ、何、アレ?”一応厄除けの説明をすると、4人まとめてどや〜と行ってガンガン煙をかぶるイタリア人・・・あ、マンマむせてるし、かぶりすぎやっちゅうに!それから屋台や盆栽展に皆が見入ってる間に、私はお昼ご飯を一緒に食べようと言っていたユウキと連絡をとる。ユウキはフィレンツェ大学付属語学コースのクラスメイトで、超フィオレンティーナファンでもある。詳細を決めて、待ち合わせ場所の渋谷へ向かう。
渋谷の待ち合わせ場所は、懐かしいハチ公前。私は大学4年間は東京に住んでいたのだが、いやぁ、東京って本当に変わるのが早い。知らないビルがぼこぼこ建っている。そこで、ユウキ登場!いろいろ食べるところを考えていてくれたのだが、その中から珍しい沖縄料理専門店に連れて行ってもらう事にした。彼がイタリア語ペラペラなのが分かると、イタリアン家族は大喜びで、もちろんしゃべりまくり。で、彼が超ヴィオラファンだという事が分かると、勢いを増したのがバッボ。料理屋についてからも、サッカー中心に話が盛り上がる。私はそんなにサッカーに詳しくないし、この機会に(?)ゆっくり休んで料理を楽しませて頂く。その後、ディスカウントショップに行った後、他に行きたい所はない?って聞くと、マンマ“オモチャ屋!”・・・そうそう、時間があったらね、と言っていた、マンマ上司の子供からのリクエスト・ポケモンフィギュアをまだ探していなかった。その子が言うには、指定の4キャラは日本限定なのだそう。そこで東武百貨店のオモチャ売り場へ行くが、そこにはなし。うちの姪っ子が言っていたように、人気のある希少キャラなのでなかなか難しいようだ。残念ながら、ユウキは夕方からバイトがあるのでここでお別れ。今度は東急百貨店に行くと、そのうち2体を発見し、とりあえず購入。あとの2体は、別の友人と夕食をとる銀座で見る事にした。
山手線はいつものように混んでいる。最初は立っている人が少しでもいると“満員だから次を待とう!”“こんなの満員て言わないよ!”と言う会話が繰り返されていたが、東京に3日もいるともう慣れたようだ。しかも、日本ではイタリアと違って、“降りる人優先、乗る人もドアの横に並ぶ”というのがキッチリできているのに感心していた。当たり前の事なんやけど、やはり日本人は規則正しい国民である事を再認識。電車から見る高層ビルの夜景を見ながら、マンマがふうぅ〜と溜息・・・“ああ、今日が東京最後の夜なのね・・・”すでにノスタルジーにかかっている。銀座に着くと、SONYという文字にダンナが反応。行きたいと言うので、まずSONYタワーへ。入ってすぐ、プレイステーション2が出たばっかりだというのに、すでに次のプロトモデルが展示されていた。何だかDVDが見れるやら、ゲームというより完全にPC化している模様・・・一応説明するもマンマ・バッボは口をぽかんと開けて近未来的展示空間を見回していた。多分うちの両親でもついていけなさそうなこのハイテク、イタリア人には最先端すぎたか?しかし、やはり年代の差か、ルチアとダンナは感心しきりで全部の階を見て回りたいとエレベータに乗って各階を回る。一部、外国モデルのショップがあったので入ったのだが、ニコニコした女性店員がマンマに“Can I help you?”と話しかけてきた。“おぅ、私は英語分からないっちゅうに!”とイタリア語で突っ込んだので、彼女はキョトン?としていた・・・スミマセン、結構ですので・・・と丁重にお断りして店を出る。
それから待ち合わせ場所のビッグカメラへ。今日の夕飯は、一応私の教え子で現在日本留学中のマッシモと、これまたフィンレツェ留学中にイタリア語の復習を手伝っていた青木姉妹。マッシモは日本人の友達、深雪ちゃんは東京に帰ってからもイタリア語をしゃべりたい、という事で彼らを知り合わすにもいい機会!ところが、マッシモと深雪ちゃんが夕食前に先に会おうと待ち合わせしていたのがうまく行かず、1時間ほど遅れると電話がかかってきたので、我々は時間つぶしにビッグカメラ店内へ。SONYタワーで嫌というほど電化製品は見たのだが、ここでは何故か?酒屋さんが中に入っており、百貨店でも見なかったいかにも日本風デザインの小ぶりの日本酒や焼酎がズラリ。これなら!とバッボとダンナも更に購入(しかし、こうして手荷物が増えていく・・・)。そうこうしているうち、深雪ちゃんから電話が!もう銀座駅に着いたと言うので下に下りる。
マッシモとも、深雪ちゃんとも約半年ぶりのご対面!深雪ちゃんが予約してくれたところは、家庭料理系のいい感じのお店。最後の晩という事で、私も後悔する事のないよう典型的お惣菜を食べまくり。イタリアン家族もこの10日の旅ですっかり日本通?になり、日本マニアのマッシモと日本をネタにやたら盛り上がっていた。その中でそれぞれが旅の中で印象に残ったものが明らかに!“キョートではキモノ着たのよ!”とやはりマンマは着物体験がダントツトップ。“いやぁ、どこがチェントロだかさっぱり・・・”とバッボはやはりチェントロの概念が覆されたのに今だに困惑しているようで、今日も“渋谷と銀座、どっちがチェントロ!?”と相変わらず聞いていたし。“人がいっぱい、モノがいっぱい、でも日本のイタリアンは美味しい!”はルチアの談。私はもうヘトヘト・疲労困憊の10日間だったが、皆が嬉しそうに旅の様子を語っているのに、自分で頑張った甲斐があったな、と素直に嬉しかった。話は尽きないが、明日の朝早いこともあってお開き。地下鉄に乗ってもマッシモとマンマはガンガンしゃべっているが・・・あれ?マッシモここで降りるって言ってなかったっけ?“おお〜!”と閉まる寸前のドアに挟まれそうになりながらも飛び降り、間一髪セーフ。にこやかにホームから手を振るマッシモよ、さらば〜。その後、青木姉妹とも別の駅でお別れ。これで、長かった旅の全プログラムが終了した。
ホテルに着くと、皆明日の準備にてんてこまい。私はレセプションで昨日お願いしておいたタクシーがどうなったかを聞きに行ったが、キャリアのあるタクシーというのはかなり限られていて無理。それなら、バッボ・マンマ・ルチアとスキー板以外の荷物をのっけてタクシーに乗せ、私とダンナはスキー板を持って徒歩で行くしかない。しかし、荷物多すぎ・・・夜遅くまで荷造りは続く・・・。
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