2003年5月、日本から家族や友人を呼んで教会で結婚式を挙げた後、
来られなかった親戚や友人の報告として秋に来日する事に決めた時、
“なら、うちの両親もルチアも一緒に行くか”とダンナが言った。
思わず“何で?”と言ってしまった。
“クミの両親も来たし、その逆”と当然のようにダンナは続けた。
別に嫌だからじゃない。日本人からすればイタリア旅行はもはや
“普通”だが、その逆は違う。イタリア人からすれば、しかも
35年前に南仏に電車で新婚旅行に行ったきりでずっとトスカーナにいる
ダンナ両親にとって、日本はまさに別世界・・・。
しかも初めての飛行機で直行でも12時間はキツイ。
このダンナの提案に本人達は何と言うかと思ったら、
“ジャッポーネ!行こう、行こう!!”と姑はノリノリ。
舅はウン、ウン・・・って言いつつ、実はかなり不安な様子。
海外に興味のある義妹は“友達に自慢する〜♪”とゴキゲン。
かくして、2003年秋、
イタリアン・ファミリーの日本珍道中の始まり始まり・・・